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２００９年０２月０１日（日）の起床時体重71.6キロ（＜82.4キロ：2003年４月２８日、標準体重66.6キロ）
ピラミッドの正しい造りかた
年始の特番でピラミッドの謎をやってました。それはそれでおもしろかったのですが、気になったのは石を運ぶ仮設通路。テレビではこんな絵が出た（上図）。これは明らかに間違っています。まず仮設通路を石づくりにはしません。撤去にどれだけの労力と時間がかかると思ってるんですか。斜路は木造だったはずです。それから、こんなまっすぐな斜路はお城の芯柱のような長いものを運ぶときに使います。まっすぐで長い建材は足場の上で回転させることができない。だから斜路はまっすぐになります。ピラミッドは石造り。いくら巨石と言え、方向転換はたやすい。だからこんな無駄に長い斜路なんて作りません。というわけで本当はこうだと思う（下図）。
考えてみればあたりまえです。実はこれは安土城を造るときに使った斜路です。天主に使う巨石を山上に運び上げるのに２度失敗する。巨石が急斜面で滑落して多くの死傷者を出した。そこで考え出したのが斜めに登っていく方法。考えたのはたしか竹中半兵衛。でも最初からそうしろよ、と思わないわけでもない。当時、急斜面を多人数で引き上げるのが一種のページェントになっていたらしい。ともかく頭のいい軍師さまのおかげでうまくおさまった。ピラミッドもそうやったはずです。四角錐の全体が無数の足場に包まれた姿はさぞかし圧巻だったでしょう（下図）。
こりゃブリューゲルのバベルの塔だね。バベルは失敗するけど、こっちはちゃんと完成しました。エジプトの石工の技術はすばらしいです。
