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２００７年０３月１７日（土）の起床時体重79.6キロ（＜82.4キロ：2003年４月２８日）
沖縄編いよいよ最終回
喰いものに始まり喰いもので終わった連載でした。玉城グスクに植えてあった樹木はデイゴではないかとピリカさんに教えてもらいました。沖縄の県花です。たぶんそのとおり。さすが造園家です。ありがとう。この連載はいずれ異界案内へアップする方向で。
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沖縄風水旅行記＜１４＞ ／ お菓子の国からこんにちわ | |
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これは「マチカジ」。直径１５センチぐらい。小麦粉と玉子と砂糖をこねたものを赤く着色し、ゴマをかけて揚げた菓子です。パリッとしていますが、口のなかで甘く溶ける感じでおいしいです。 |
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牧志（まきし）公設市場の近くのお菓子屋さんです。マチカジはお正月のお菓子。松風と書くらしい。年末だったので店頭に山盛りです。赤い輪っかがたくさん並んだビジュアルの、あまりのインパクツに思わずゲットしました。 |
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お正月に松を飾るのは風水思想によるそうです。吉野裕子の本にそうありました。松は木偏に公と書きますが、公は八白（はっぱく）とも書くらしい。八白土星は冬から春への変わり目を示す。そのことから松は春を迎える呪具として使うそうです。このマチカジも、その流れにあるのは間違いのないところ。お菓子は世の東西を問わず、立派な呪具です。 |
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店頭には、見たことのないお菓子があふれるように並べられていました。紫色の饅頭は紅いもまんじゅう。紅いもタルトもあります。渦巻きのお菓子はマキガンと言うらしい。紅白のラクガンやカルカンもあります。すばらしい。 |
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色とりどりなののも風水的です。気の５つの状態「木火土金水（ぼっかどごんすい）」を示す５色になっているはず。５色とは「青赤黄白黒」。紅白と黒。焼き菓子の黄色。これで４色。紅いもまんじゅうの青むらさきが青を示すのでしょうか。 |
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マチカジ以外にも、いろいろ買って食べてみました。紅いもまんじゅうは、中のあんこが紅いもです。さつまいも的な自然な甘味のあんこで、なかなかうまい。けしのみまんじゅうは正しい名前を忘れましたが、けしの実が入っていておいしい。まんじゅうの皮は中華まんじゅうのような感じでした。 |
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紅いもタルトは最高にうまい。さくっとした焼き菓子部分としっとりとした紅いもあんこのバランスが絶妙。いつくでも食べられます。この「松原屋」さんは、なかなか良いお菓子屋さんです。サータアンダギーも自然な甘味で、おいしゅうございました。 |
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今回食べなかったもので興味あるのが２点。ひとつはカステラ。種類が豊富で色がきれい。大航海時代に沖縄も本土も食文化は激変しました。カステラやカルカンはそのころに定着した食品。鹿児島のカステラは黒糖を使った独特の甘味をもっていますが、それとはたぶん沖縄と共通しているはず。それを確かめてみたい。 |
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もうひとつはナントゥ。これもお正月の菓子だそうです。餅米粉を練ったものに砂糖と味噌としょうがで味をつけ、月桃（げっとう）の葉でくるんで蒸したものです。餅米粉を葉でくるんで蒸す、というお菓子は本土にもあります。祇園祭のチマキがそう。このタイプの菓子の起源はとても古そう。おそらく稲作と同時に伝わった魔よけの菓子。沖縄には食文化を考えるヒントがたくさん残っています。やっぱり沖縄はおもしろい。 |
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