英国式田園住宅　2003.10住宅コンペ落選案　

＜　イメージコンセプト　＞

１．オープンデッキ形式

本案は、居間とひとつづきのオープンデッキを備えていることが最大の特徴です。古民家の縁先のように、半外部のデッキはさまざまに利用することができるでしょう。もちろん立山連峰を望むこともデッキの重要な機能のひとつです。

２．作り込まない屋根裏部屋

屋根裏と言っても十分な天井高さがあります。建設時には間仕切り壁を立てず大部屋としておき、その後の生活の変化に合わせて改造を加えていくことを提案します。2階平面図でデッドスペースとなっている部分でも、収納として利用できるスペースが3坪ほどあります。

３．スタイルは英国田園住宅です

本案のモデルは1999年に移築保存された「誠之堂（せいしどう）」（1916年、田辺淳吉設計）です。誠之堂は英国田園住宅スタイルで本案と同じく大きなバルコニーを備えています。誠之堂はレンガ造りですが、本案は民家のような伝統木構造を採用しました。外観が板張りなのは富山湾沿いの浜納屋を意識したからです。

＜　本案の特徴　＞

◆　リスニングルーム

母屋とリスニングルームのあいだに玄関をはさみ独立性を高めました。部屋の遮音性能についてはご希望次第ですね。

◆　オープンデッキについて

居間との段差をほとんどつけず、一体感をかもしだしましょう。庭側の手すりは、居間に座ったときの視線より低くしています。サッシュから手すりまでの距離は1.35ｍ（4.5尺）あり、バルコニーとしては広めの設定です。

◆　玄関
玄関扉を開けたときにお庭が見える配置となっています。見通しがあることで明るく広く感じます。

◆　スロープについて
オープンデッキにスロープをかけることができます。建設時には階段としておき、必要になったときに付加すればよいでしょう。

◆　水まわり
トイレは広めにしてあります。ユニットバスは段差のないものが市販されていますので、それを採用。洗面脱衣室も広めにしました。

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